6月の誕生石の真珠(パール)、ムーンストーン、アレキサンドライトをご紹介
2025.05.12 29 View


6月の誕生石である真珠(パール)、ムーンストーン、アレキサンドライトについてご紹介します。6月の誕生石の特徴や歴史、石言葉の意味などを徹底深掘りいたします。6月の誕生石を詳しく知り...
6月の誕生石である真珠(パール)、ムーンストーン、アレキサンドライトについてご紹介します。6月の誕生石の特徴や歴史、石言葉の意味などを徹底深掘りいたします。6月の誕生石を詳しく知りたい方は、是非、本記事をチェックして下さい。
目次
6月の誕生石は全部で3種類ある
6月の誕生石として知られる宝石には、以下の3種類があります。
- 真珠(パール)
- ムーンストーン
- アレキサンドライト
真珠(パール)とムーンストーンは、6月の誕生石として古くから人気がある宝石です。
アレキサンドライトは、2021年の誕生石改定により6月の誕生石に仲間入りした、新しい誕生石です。
真珠(パール)
日本人に古来より親しまれてきた真珠(パール)は、6月の誕生石のひとつです。
日本をはじめ世界各地で古来より珍重された宝石で、ジュエリーとしてはもちろん、細かく砕いて医薬品や化粧品としても使われてきました。
真珠(パール)の特徴と魅力
真珠(パール)は、海や川に棲息する二枚貝からとれる有機質宝石です。
鉱山から産出される多くの宝石には無い、独特の雰囲気と魅力を兼ね備えています。
真珠の特徴的なオーロラ色の輝きはオリエンタル効果と呼ばれ、どの種類の真珠でも見ることができます。
また、真珠はダイヤモンドのような研磨加工ができないため、真円から棒状まで様々な形状のものが存在します。
近年は、形がいびつな真珠をバロックパールと呼び、ジュエリーに仕立てるのがトレンドです。
真珠(パール)の主な種類
6月の誕生石である真珠(パール)は、産地や貝の種類の違いによって、様々なカラーバリエーションがあります。
真珠(パール)の種類としては、主に以下の4種類が挙げられます。
- あこや真珠
- 白蝶真珠
- 黒蝶真珠
- 淡水真珠
この4種類のほか、半円型のマベパールや小粒のケシパールなど、様々な種類の真珠があります。
あこや真珠
あこや真珠は、日本で最も多く養殖されている真珠の種類です。
日本近海に棲息するアコヤ貝から採取することができ、3mm〜10mmと幅広いサイズのものが産出されます。
あこや真珠は別名を和珠とも呼び、日本では「真珠=あこや真珠」といっても過言ではないほどにポピュラーな真珠です。
あこや真珠の特徴は何と言っても、何層にも重なった真珠層からつくられる上品な照り。
クリーム色、ピンク、グリーン、ゴールドなど様々な色合いのあこや真珠がありますが、どれもおだやかで上品な照りを持っています。
ちなみに、あこや真珠の中でも特に最高品質のものは花珠真珠と呼ぶこともあります。
白蝶真珠
白蝶真珠とは、シロチョウ貝から採れる種類の真珠で、南洋白蝶とも呼ばれます。
シロチョウ貝は真珠貝類の中でも大型種のため、白蝶真珠は10mm〜20mmとかなり大粒のものが多く産出されます。
シロチョウ貝は東南アジアやオーストラリアなど南半球の海域を中心に棲息しており、生産地によって真珠の色が異なる点が特徴です。
- オーストラリア海域:白銀色(シルバーリップ)
- 東南アジア海域:黄金色(ゴールドリップ)
ゴールドリップとシルバーリップのどちらも、ゴージャスで華やかな照りが特徴的です。
黒蝶真珠
黒蝶真珠とは、クロチョウ貝から採れる種類の真珠で、別名を黒真珠などと呼ばれます。
他では見られないダークカラーの色合いが特徴で、中でも孔雀の羽根の色に似たピーコックカラーの黒蝶真珠は特に人気があります。
クロチョウ貝は太平洋の赤道付近の海域に広く棲息していますが、黒蝶真珠はタヒチやクック諸島など南半球の海域で産出されています。
中でもタヒチは黒蝶真珠の産出量が多く、黒蝶真珠をタヒチ真珠と呼ぶこともあります。
黒蝶真珠のサイズは7mm〜20mmと幅があり、様々な大きさの黒蝶真珠を見ることができます。
淡水真珠
淡水真珠とは、淡水域に生息する貝から産出される真珠の総称です。
淡水真珠のほとんどはイケチョウ貝という貝から採取され、日本では琵琶湖などで養殖されています。
海水真珠とは異なり真珠内部に核を持たない無核のものが多く、ライス型やドロップ型など様々な形の淡水真珠を見ることができます。
また、淡水真珠は海水真珠よりも生産コストが低いため、アクセサリーショップなどでお手頃な価格で販売されていることもあります。
真珠(パール)ができるまで
前述の通り、真珠(パール)は貝から作られる宝石です。
貝は、外套膜(貝ひもにあたる部分)に入り込んだ砂などの異物が外に排出できない時、異物を真珠質という成分で包み覆う性質があります。
この時に真珠質で覆われた異物が後に真珠となります。
養殖では核と呼ばれる粒を貝の中へ人工的に挿入し、真珠を作ります。
天然と養殖のどちらでも、ジュエリーとして使える大きさの真珠ができるには7ヵ月~30ヵ月ほどの期間が必要となります。
真珠(パール)の歴史や意味
かつて真珠(パール)は、「1万匹の貝から1粒見つかるかどうか」と言われるほど貴重な宝石でした。
古代ローマの将軍ウィテリウスは、真珠のイヤリングの片方を売ることで戦争の遠征費用1回分を全額まかなったと言われています。
19世紀末に真珠の養殖技術が発見されると、それまでは真珠を見ることすら叶わなかった一般市民も真珠のジュエリーを身につけられるようになりました。
また、”真珠”という名前の由来は、古来より海で見つかる綺麗な石を珠(たま)と呼んでいたため、その意味から転じて真珠と呼ばれるようになったと考えられています。
真珠(パール)の養殖技術は日本発!?
現在は一般的になった真珠(パール)の養殖ですが、じつは、真珠の養殖に世界で初めて成功したのは日本人なのです。
1893年に世界初の真珠養殖を成功させた御木本幸吉氏は自身の名を冠したブランド「MIKIMOTO」を立ち上げ、世界的なパールジュエリーブランドへと成長させました。
真珠(パール)の石言葉
真珠(パール)の石言葉には「健康」「長寿」「純真無垢」などの意味があります。
石言葉が白無垢やウェディングドレスを連想させるため、婚約指輪や結婚指輪に真珠のジュエリーを選ぶカップルも多くいます。
真珠(パール)のお手入れ
真珠(パール)の輝きを持続させるためには、正しいお手入れが必要不可欠です。
パールジュエリーの着用後には、乾いた柔らかい布(メガネ拭きなど)で真珠の表面を優しく拭いて下さい。
水洗い、ジュエリー用超音波洗浄機の使用、防虫剤を入れた箪笥での保管は厳禁です。
真珠層が剥がれる原因となります。
また、ネックレスでは、数年おきに糸の交換(糸替え)が必要になる場合があります。
ムーンストーン
6月の誕生石のひとつであるムーンストーンは、パワーストーンとしても人気が高いカラーストーンです。
和名では「月長石」と呼ばれており、長野県や富山県など日本各地で採集することができます。
ムーンストーンの特徴と魅力
鉱物としてのムーンストーンは、世界で最もたくさん見ることができる鉱物グループ、フェルスパーの一種です。
数あるフェルスパーの種類の中でも、ムーンストーンは特に透明感のある美しい色をしています。
そんなムーンストーンの石色は、白銀色や青色など様々。
透きとおったものから半透明、不透明など同じ石色でも幅広い透明度のムーンストーンがあるため、好みの石を探す楽しみもあります。
中でも、青色の発色が極めてすばらしいブルームーンストーンは、その美しい見た目から宝石コレクターの間で人気です。
ムーンストーンの色彩を生み出す“シラー効果”とは?
ムーンストーンの独特の色彩を生み出しているのは、シラー効果(アデュラレッセンス)と呼ばれる現象です。
ミルフィーユのような層になった宝石内部で光が拡散することでシラー効果が起こり、青色のベールをまとったようなムーンストーンの独特な輝きが生まれるのです。
ムーンストーンの歴史や意味
不思議な青色の輝きを見せるムーンストーンは、古来より様々な迷信や信仰の対象でした。
古代ローマでは「月の満ち欠けにより宝石の大きさが変わる」と言われ、中世ヨーロッパでは「ムーンストーンを枕元に置くと未来が見える」といった迷信さえありました。
現代においても、ムーンストーンはパワーストーンとして人気があります。
また、ムーンストーンという名前は、古代ギリシャ語で「月」を意味するSeleneが語源と考えられています。
ムーンストーンの石言葉
ムーンストーンの石言葉には「恋の予感」「円満」「純潔」などの意味があります。
夫婦円満や幸せな結婚生活を連想させる石言葉から、ブライダルリングの宝石にムーンストーンを選ぶカップルも多くいます。
ムーンストーンのお手入れ
ムーンストーンは硬度6~6.5と比較的傷つきやすい上、層のような構造をしています。
そのため、お手入れには注意が必要です。
日常のお手入れとしては、着用後にメガネ拭きのような柔らかい布で宝石の表面を優しく拭ってください。
汚れが気になる時には、水で濡らした綿棒で付着した汚れを優しくふき取りましょう。
ジュエリー用の超音波洗浄機やスチーム洗浄機は、ムーンストーンの割れや欠けの原因になるため、使用を避けてください。
アレキサンドライト
アレキサンドライトは、2021年の誕生石改定によって6月の誕生石に新たに仲間入りしたカラーストーンです。
希少性の高さと美しさから、パパラチアサファイア、パライバトルマリンと並んで世界三大希少石にも名を連ねています。
その希少性はダイヤモンドをはるかに凌ぎ、大粒で上質なアレキサンドライトであれば数千万円の価値がつくことも珍しくありません。
アレキサンドライトの特徴と魅力
アレキサンドライトの最も特筆すべき特徴は、昼と夜とではまったく色味を変えてしまうカラーチェンジの性質でしょう。
昼と夜とでまったく違う宝石のように見えることから、アレキサンドライトは「昼のエメラルド、夜のルビー」とも例えられます。
また、鉱物としてのアレキサンドライトは、2月の誕生石であるクリソベリルキャッツアイの一種です。
そのため、クリソベリルキャッツアイと同じく、アレキサンドライトにもキャッツアイ効果が見られる石が存在します。
しかし、キャッツアイ効果のないアレキサンドライトと比較すると、その希少価値は数十倍、数百倍にまではね上がります。
アレキサンドライトが変色する理由
アレキサンドライトは、カラーストーンでは珍しい変色効果と呼ばれる性質を持っています。
- 変色効果とは
- 宝石の色が自然光と人工光(蛍光灯やロウソクなどの光)では異なって見える現象。アレキサンドライト効果とも呼ばれる。
アレキサンドライトの変色効果をもたらしているのは、宝石に含有されているクロムという成分。
クロムが他の物質と絶妙なバランスで混ざることにより、アレキサンドライトの変色効果が生まれるのです。
アレキサンドライトの歴史や意味
別名を「宝石の王様」とも呼ばれるアレキサンドライトの歴史は、実はそこまで長くありません。
アレキサンドライトがはじめて発見されたのは1830年。
エメラルドなどが産出されるロシアのウラル山脈で見つかりました。
その後、色が変わる不思議な特性からアレキサンドライトは世界中で大人気に。
産出国のひとつであるロシアでは、幸運を呼ぶ宝石としてお守り代わりに身につけられていました。
ロシア帝国とアレキサンドライトの関係
アレキサンドライトを語るうえで欠かせないのが、ロシア帝国のロイヤルファミリー。
ウラル山脈で発見された不思議な宝石は、当時まだ皇太子だったアレキサンドル2世の誕生日祝いとして献上されます。
その後、その宝石はアレキサンドル2世の名にちなんでアレキサンドライトと名付けられました。
アレキサンドライトの石言葉
アレキサンドライトの石言葉には「情熱」「高貴」「出発」などの意味があります。
アレキサンドライトの神秘的な輝きが、学業や仕事を新たに始める時や、自分らしくありたい時に手助けしてくれるでしょう。
アレキサンドライトのお手入れ
アレキサンドライトは、硬度8.5と比較的傷つきにくいカラーストーンです。
そのため、様々な方法でお手入れができます。
汚れが気になる時は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて、柔らかい歯ブラシで優しく洗ってください。
超音波洗浄機を使ったスペシャルケアもできますが、フラクチャー処理(充填処理)を施されたアレキサンドライトの場合は避けましょう。
6月生まれの星座石は?
6月生まれの方の星座はふたご座(5月21日~6月21日生まれ)あるいはかに座(6月22日〜7月22日生まれ)のどちらかとなります。
ふたご座とかに座には、12星座ごとに決められた星座石が存在しており、それぞれの星座の人を守護しています。
- 星座石とは
- 12星座を守護する役割を持った宝石やパワーストーン。星座石のジュエリーをお守りとして身につけることが文化として根づいている地域もある。
ふたご座の星座石
6月に誕生日を迎えるふたご座の星座石は、以下の4種類のカラーストーンです。
- トパーズ
- 瑪瑙(アゲート、メノウ)
- シトリン
- アクアマリン
ふたご座の星座石は、他の月の誕生石にも使われている人気のカラーストーンばかり。
トパーズとシトリンは11月、アクアマリンは3月の誕生石です。
どの星座石もカラーバリエーションが豊富なため、お気に入りの色を探してみるのもおすすめです。
かに座の星座石
6月に誕生日を迎えるかに座の方の星座石は、以下の4種類のカラーストーンです。
- 真珠(パール)
- 珊瑚(コーラル)
- ムーンストーン
- ラブラドライト
かに座の星座石は、「海の宝石」とも呼ばれる真珠(パール)と珊瑚(コーラル)、そして、虹色に輝くムーンストーンとラブラドライトです。
ムーンストーンと真珠(パール)はどちらも、先ほどご紹介した6月の誕生石です。
虹色の輝きが美しいラブラドライトは「ラブラドル長石」とも呼ばれる、ムーンストーンの仲間です。
6月誕生石は爽やかなカラーリングがおしゃれ
ここまで、6月の誕生石である真珠(パール)とムーンストーン、アレキサンドライトについて紹介しました。
6月の誕生石は、夏のはじまりを感じさせる爽やかなカラーリングが魅力的です。
近年、6月の誕生石をあしらったおしゃれで華やかな婚約指輪や結婚指輪が人気を集めています。
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