5月誕生石のエメラルドと翡翠の特徴、石言葉、意味を一覧でご紹介
2024.06.30 2,978 View


三大希少石を徹底深堀り!婚約指輪に人気な宝石の種類や特徴を解説
5月の誕生石として知られるエメラルドと翡翠(ヒスイ)の歴史や名前の意味、石言葉などをご紹介します。 5月の誕生石はエメラルドと翡翠(ヒスイ) 5月の誕生石は...
5月の誕生石として知られるエメラルドと翡翠(ヒスイ)の歴史や名前の意味、石言葉などをご紹介します。
目次
5月の誕生石はエメラルドと翡翠(ヒスイ)
5月の誕生石は、以下の2種類のカラーストーンです。
- エメラルド
- 翡翠(ヒスイ)
エメラルドは、ルビー、サファイアと共に三大宝石に名を連ねる5月の誕生石です。
翡翠(ヒスイ)は、日本でも古来より親しまれてきた宝石です。
日本を代表する国石としても有名で、5月の誕生石に選出されました。
エメラルド
5月の誕生石の代表格であるエメラルドは、あざやかな緑色が特徴のカラーストーンです。
ルビーやサファイアに並ぶ世界三大宝石にも数えられる、美しさと高い価値を兼ね備えた人気ある宝石です。
エメラルドの特徴と魅力
エメラルドの最も特筆すべき特徴は、やはりその鮮やかな緑色でしょう。
しばしば炎にも例えられるエメラルドの緑色は、人種や文化を越えて世界中の人々を虜にしてきました。
エメラルドの唯一無二の緑色を生み出しているのは、宝石の結晶内に絶妙なバランスで混入したクロムとバナジウム。
鉄分が多く含まれると、青みが強いエメラルドとなります。
また、エメラルドは宝石内部に内包物や傷があるものが比較的多いことでも知られています。
そのため、ジュエリーとして扱われるエメラルドの多くは傷を見えにくくするためのオイル処理(含浸処理)が施されています。
エメラルドを美しく見せる“エメラルドカット”
宝石のカットの一種であるエメラルドカットは、その名前の通りエメラルドのために考案されたカットです。
エメラルドカットの特徴的な長方形は、六角柱の結晶をしたエメラルド原石をできるだけ無駄なく宝石にするために生まれました。
また、四辺の角をあえて落とすことで、衝撃や圧力に弱いエメラルドの欠点を克服しています。
今ではその美しさから、エメラルドカットはエメラルド以外の宝石にも多くほどこされています。
エメラルドの宝石としての価値
エメラルドの価値は、宝石の大きさ(カラット)や色の濃淡、内包物の状態などで決まります。
濃くあざやかな緑色であればあるほど価値が高く、また、傷や内包物が少なければ少ないほど価値が高いと言われています。
ただし、傷や内包物がゼロまたは極端に少ないエメラルドが安い値段で売られていた場合は、人の手で製造された人工石である可能性が高いです。
エメラルドの歴史や意味
エメラルドの歴史は非常に長く、古代文明の時代から宝石として王族などに愛されてきました。
世界最古の文明と言われるバビロニア文明(紀元前4,000年頃)では既に、エメラルドを宝石として売買していたという記録が残っています。
アステカ文明は、およそ964カラットもの大きさのエメラルド「イサベル女王」を所持していましたが、文明の滅亡と同時にスペインに奪われました。
その後、イサベル女王は事故により海の底へ沈んでしまいますが、1993年に発見され引き揚げられました。
ちなみに、エメラルドという名前の由来は「緑の宝石」という意味を持つ古代ギリシャ語“Smaragdus”であると考えられています。
クレオパトラとエメラルドの深いつながり
エメラルドを愛用した歴史上の人物として特に有名なのが、古代エジプトの女王クレオパトラ。
クレオパトラはエジプト王ファラオを務めた数少ない女性のひとりで、古代エジプトの最後の女王としても有名です。
クレオパトラは様々なカラーストーンの中でもとりわけエメラルドを気に入り、ジュエリーや化粧品として愛用していたと言われています。
さらには、エジプト国内にあったエメラルドの鉱山に「クレオパトラ」と名付け、エメラルドを採掘させていたそう。
エメラルドの石言葉
エメラルドの石言葉には「幸福」「愛」「希望」などの意味があります。
かつて、恋愛を叶える“愛の宝石”とも呼ばれたエメラルドの伝説は、石言葉として現代にも受け継がれています。
エメラルドのお手入れ
エメラルドは、硬度7.5〜8と比較的傷つきにくい宝石ですが、宝石内部に傷や内包物があるものが少なくないため、衝撃に弱く割れやすいです。
そのため、エメラルドのお手入れには細心の注意を払いましょう。
日常のお手入れとしては、着用後にメガネ拭きなどやわらかい布で表面を優しく拭いて下さい。
皮脂汚れが気になる場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯にエメラルドを入れて、優しく撫でながら汚れを落としましょう。
ジュエリー用の超音波洗浄機は、割れや退色の原因となる可能性があるため、使用は控えましょう。
翡翠(ヒスイ)
神秘的な輝きが特徴的な翡翠(ヒスイ)は、エメラルドと並ぶ5月の誕生石です。
誕生石はアメリカをはじめ世界各国で選定されていますが、翡翠が選ばれているのは実は日本だけ。
古来より日本人の文化に根づいてきた翡翠は、2016年に日本の国石に選定されています。
翡翠(ヒスイ)の特徴と魅力
様々な元素で構成されている翡翠(ヒスイ)は、成分の違いによって硬玉と軟玉の2種類に分けることができます。
ジュエリーや宝石として扱われる翡翠のほとんどは硬玉(ジェイド)で、ヒスイ輝石からできています。
また、翡翠は定番の緑色をはじめ幅広いカラーバリエーションがある宝石としても有名です。
翡翠の主なカラーバリエーションは以下の通りです。
- 白色
- 緑色
- ラベンダー色
- 青色
- 黒色
純粋なヒスイ輝石は白色をしていますが、クロムや鉄、チタンなど特定の成分が混入すると、緑や黒、ラベンダー色といったカラーに変化します。
翡翠(ヒスイ)は日本で見られる宝石
翡翠(ヒスイ)は、日本でも見つけられる宝石です。
特に上質な美しい翡翠が見つかるのは新潟県の糸魚川市周辺で、翡翠の原石が見られる小滝川や青海川ヒスイ峡は天然記念物にも指定されています。
その他、鳥取県や長崎県、北海道など、日本各地で様々なカラーの翡翠が見つかっています。
翡翠(ヒスイ)の歴史・意味
翡翠(ヒスイ)は、文明が発達する以前より人々の暮らしに関わっていた宝石のひとつでした。
石器時代には槍や斧として、その後は宝石や芸術品として、世界各地で翡翠は使われました。
これらの歴史の中でも特に翡翠の価値が高まったのは古代中国。
当時の中国では、翡翠は純金以上に価値がある高貴な宝石と言われ珍重されました。
中国では現代も翡翠の人気が高く、2008年の北京オリンピックの時にはメダルに翡翠の装飾が施されました。
翡翠(ヒスイ)の文化は縄文時代の日本から始まった!?
中国で珍重されている印象がとても強い翡翠(ヒスイ)ですが、実は、翡翠の加工技術の始祖は縄文時代の日本でした。
世界最古とされる約5,000年前の翡翠の加工品「翡翠大珠」は、現在の新潟県糸魚川市周辺で出土しました。
最新の研究では、日本における翡翠の加工技術は約7,000年以上前から存在していたと考えられています。
また、翡翠の加工品は日本全国1,000箇所以上の遺跡から出土しているため、翡翠は当時の日本では広く知られた宝石だったのではと言われています。
翡翠(ヒスイ)の石言葉
翡翠(ヒスイ)の石言葉には「繁栄」「長寿」「幸福」などの意味があります。
不老不死や蘇りをもたらすと信じられていた翡翠の歴史や伝説は、石言葉として現代にも受け継がれています。
翡翠(ヒスイ)のお手入れ
翡翠(ヒスイ)の日常のお手入れとしては、着用後にメガネ拭きなどやわらかい布で表面を優しく拭くだけで十分です。
汚れが気になる場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて、柔らかい歯ブラシなどで優しく撫でるように洗いましょう。
洗浄後は、水分をふき取った後に日陰で乾かして下さい。
また、割れや欠けの原因になるため、超音波洗浄機の使用は避けましょう。
お手入れのポイントは“たくさん身につけること”!?
ほとんどの宝石が身につけた際に付着する皮脂や水分で輝きを失ってしまうのに対して、翡翠(ヒスイ)だけは身につけた際の皮脂や水分によって輝きを増すという不思議な性質を持っています。
その理由は、翡翠が持つ2つの性質にあります。
- 親油性
- 多孔質
親油性の意味を一言で表すとズバリ「油の馴染みやすさ」。
翡翠はこの親油性の上、更に宝石内部に皮脂や水分が染み込みやすい多孔質という性質も兼ね備えています。
そのため、油分で艶を増すというまるで革製品のような珍しい特徴を持っているのです。
しかし反対に、乾燥は翡翠の傷みの原因になってしまいます。
そのため、高価だからといって箪笥に仕舞いっぱなしにしておくことはあまりおすすめしません。
5月生まれの星座石は?

Frame made of different beautiful gemstones on white background, top view. Space for text
5月生まれの方は、おうし座(4月20日〜5月20日生まれ)もしくはふたご座(5月21日~6月21日生まれ)のどちらかの星座です。
おうし座とふたご座にはそれぞれ、その星座の人を守護してくれる星座石が存在しています。
- 星座石とは
- 12星座を守護する役割を持った宝石やパワーストーン。星座石のジュエリーをお守りとして身につけることが文化として根づいている地域もある。
おうし座の星座石
5月に誕生日を迎えるおうし座の方の星座石は、以下の4種類のカラーストーンです。
- エメラルド
- 翡翠(ヒスイ)
- ローズクォーツ
- マラカイト
おうし座の星座石は、緑色をしたエメラルド、ヒスイ、マラカイトと、半透明のピンク色をしたローズクォーツです。
エメラルドと翡翠(ヒスイ)はどちらも、先ほどご紹介した5月の誕生石。
別名を“孔雀石”とも呼ぶマラカイトは、エメラルドや翡翠ともよく合うマーブル模様の宝石です。
ふたご座の星座石
5月に誕生日を迎えるふたご座の星座石は、以下の4種類のカラーストーンです。
- トパーズ
- 瑪瑙(アゲート、メノウ)
- シトリン
- アクアマリン
ふたご座の星座石は、はちみつ色をしたシトリンや、水色をしたアクアマリンなど、カラフルなカラーストーンが多いです。
トパーズと瑪瑙(メノウ)は様々な色の宝石が見つかっているため、お気に入りの石を探してみるのもおすすめです。
5月の誕生石は瑞々しい緑色が特徴的
ここまで、5月の誕生石のエメラルドと翡翠(ヒスイ)について紹介しました。
5月の誕生石は、初夏の新緑を感じる瑞々しい緑色が特徴のカラーストーンです。
5月の誕生石を婚約指輪や結婚指輪にセッティングすることで、ひと味違うおしゃれな指先を演出できます。
広島の老舗ジュエリーブランドWAKOでは、5月の誕生石をはじめとするカラーストーンやダイヤモンドをあしらったスタイリッシュなブライダルリングを多数ご用意しています。
カラーストーンをあしらった婚約指輪や結婚指輪の一部アイテムについては、ブランド公式オンラインショップWAKO BRIDAL color jewelryでもチェックできます。
5月の誕生石を使った華やかな婚約指輪や結婚指輪が気になる方は、是非一度、WAKOへご来店下さい。