12月の誕生石は?ターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンについて解説
2024.06.30 1,173 View

12月の誕生石はどんなカラーストーンなのでしょうか。今回は、12月の誕生石のターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンについて紹介します。12月の誕生石について知りたい方は、是非本記事をチェックして下さい。

11月の誕生石はどんな宝石?トパーズとシトリンについて詳しく解説
12月の誕生石はどんなカラーストーン? 12月の誕生石は、以下の4種類があります。 ターコイズ ラピスラズリ タンザナイト ジルコン 「ターコイ...
目次
12月の誕生石はどんなカラーストーン?
12月の誕生石は、以下の4種類があります。
- ターコイズ
- ラピスラズリ
- タンザナイト
- ジルコン
「ターコイズ」、「ラピスラズリ」、「タンザイナト」は従来より12月の誕生石として親しまれてきたカラーストーンです。
「ジルコン」は、2021年の改定により新しく加えられた12月の誕生石です。
ターコイズ
12月の誕生石のひとつ「ターコイズ」は、ターコイズブルーという色名の由来にもなった、晴天のような空色が魅力的なカラーストーンです。
ターコイズの特徴・魅力
ターコイズは、空色~青緑色が特徴のカラーストーンです。爽やかな色合いは晴れた空やコマドリの卵にも例えられ、文化や人種を超え世界中の人びとに愛されています。
ターコイズの特徴的な空色〜青緑色の色合いを決めるのは、ターコイズに含まれる成分の含有量です。
- 銅が多いターコイズ……青色が強くなる
- 鉄が多いターコイズ……緑色が強くなる
- アルミニウムが多いターコイズ……白っぽい色合いになる
数多く存在するターコイズの中で、最も有名なのが「スパイダーウェブターコイズ」と呼ばれるターコイズです。
石の中に不規則に入った茶色〜黒色の筋状の内包物(マトリックスと呼ばれます)が、まるでクモの糸のように見えることから名づけられました。
一方で、最高級品のターコイズである「ロビンズエッグブルー」も人気です。
ロビンズエッグブルーの特徴は、筋模様がまったく無いツルンとした質感と、真夏の空のようにさわやかな空色。
ロビンズエッグブルーターコイズの魅力的な空色は、高級ブランドのティファニーを象徴する“ティファニーブルー”の由来となった色としても有名です。
ターコイズの硬度(硬さ)
鉱物としてのターコイズは硬度5〜6と比較的柔らかく、衝撃に弱い性質を持っています。
さらに、多くのターコイズは研磨で割れてしまうほどの柔らかさであるため、宝石にする際は硬くさせる加工処理が施されています。
加工処理無しで宝石にできる硬度5〜6の天然ターコイズは、なんと全体の10%程度。非常に貴重で高価な宝石として取引されています。
ターコイズの歴史・意味
ターコイズは、紀元前6,000年頃には既にジュエリーとして使われていた、世界で最も歴史のあるカラーストーンのひとつです。
エジプトやギリシャなど世界中の古代文明でジュエリーとして親しまれ、アメリカではネイティブアメリカンの文化を象徴する宝石となっています。
「ターコイズ」という名前の意味は、フランス語の“Pierre turquoise(トルコの石)”という単語が由来となっています。日本でも、ターコイズをトルコ石と呼ぶことがあります。
ターコイズはトルコでは取れない!?
ターコイズは別名を“トルコ石”とも呼ぶため、トルコが産出国だと思われがち。
しかし、実はターコイズはトルコでは採掘されていません。中東で採掘されたターコイズを世界各国へ売っていたのがトルコの宝石商人だったため、“トルコ石”という名前で呼ばれるようになりました。
ターコイズの石言葉
ターコイズの石言葉は、「成功」「安全な旅」「健康」などがあります。
ターコイズのお手入れ
ターコイズのお手入れは、他のカラーストーンよりも注意深く行いましょう。
使用後は、乾いた柔らかい布で宝石の表面を拭いて水分を取って下さい。
ターコイズは「多孔質」という、目に見えない微細な孔が宝石の表面に無数に空いている性質を持っています。
そのため、汗などの水分が付着したまま放置すると、宝石内部に水分が浸透してしまい、色落ちなどの原因になってしまいます。
また、超音波洗浄機を使ったお手入れも避けましょう。ターコイズは硬度5〜6と比較的柔らかい宝石のため、超音波洗浄機を使うと割れてしまう可能性があります。
12月誕生石の婚約指輪は
誕生石&カラーストーンの婚約・結婚指輪通販サイト
WAKO BRIDAL COLOR JEWELRY
https://www.wako-colorjewelry.jp/
ラピスラズリ
12月の誕生石のひとつであるラピスラズリは澄んだ青色が特徴的なカラーストーンです。
日本では「瑠璃」と呼ばれ古くから珍重されてきました。奈良県の正倉院には、ラピスラズリを使った宝物が多く収蔵されています。
ラピスラズリの特徴
ラピスラズリは、煌めきを持った青色〜群青色の色合いが特徴のカラーストーンです。
群青色の石の中に金色の内包物があるラピスラズリも多く、古来より夜空を象徴する宝石として大切にされてきました。
鉱物としてのラピスラズリは、ラズライトなど複数の鉱物が混ざり合って生まれた結晶です。含有する成分のバランスにより、群青色、瑠璃色、白色、金斑色など様々な色のラピスラズリが存在します。
また、硫黄を含んでいるため、ラピスラズリが割れると温泉のような硫化水素臭がします。
ラピスラズリの硬度(硬さ)は5〜5.5と、宝石の中では柔らかい種類に分類されます。この硬度は、窓ガラスとほぼ同じくらいの硬さです。
また、宝石として流通しているラピスラズリの産出地は、アフガニスタンとチリがほとんどです。
これは、複雑な条件が揃った限られた場所でしかラピスラズリが生まれないためだと考えられています。
しかし、1980年代に起こったアフガニスタン紛争の影響で、ラピスラズリはヨーロッパに大量に売却され価格が大幅に下落。
その結果、ラピスラズリは現在も比較的安価で取引されています。
ラピスラズリの歴史・意味
ラピスラズリは、宝石として扱われた最古の鉱物と言われています。エジプトやメソポタミアといった古代文明遺跡からはラピスラズリのジュエリーが多く出土しており、宗教儀式やお守りに使用していたと考えられています。
「ラピスラズリ」という名前は、ラテン語で“Lazhward lapis(ラズワルドの石)”という意味の言葉が由来と考えられています。
ラズワルドはアフガニスタンにあるサリサン鉱山の古い呼び名で、最高級ラピスラズリを産出する地域として有名です。
ラピスラズリと名画の知られざる関係
中世ヨーロッパでは、ラピスラズリは青色絵具の原料「ウルトラマリン」として多くの名画に使用されました。
しかし、当時の青色絵具は非常に貴重なもので、黄金よりも高価だったと言われています。
フェルメールも、ラピスラズリを絵具として愛用した画家の1人です。「牛乳を注ぐ女」や「真珠の耳飾りの少女」など、フェルメールの多くの名画にラピスラズリの青色が使われています。
ラピスラズリの石言葉
ラピスラズリの石言葉は、「真実」「崇高」「幸運」などがあります。
ラピスラズリのお手入れ
ラピスラズリを長く輝かせるためには、適切なお手入れが欠かせません。
着用後は、乾いた柔らかい布で宝石の表面を拭いて皮脂汚れを取りましょう。
汚れがひどい時には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて優しく洗うと綺麗になります。色落ちや劣化の原因になるため、水分はしっかりと拭き取るようにしましょう。
また、超音波洗浄機を使ったお手入れにも注意が必要です。
ラピスラズリは硬度5〜5.5と非常に柔らかく熱などにも弱い宝石のため、超音波洗浄機を使うと割れてしまう可能性があります。
タンザナイト
12月の誕生石であるタンザナイトは、透きとおった色合いが美しいカラーストーンです。
世界の人々を魅了するタンザナイトはカラーストーンの中で非常に高い人気を誇っています。
タンザナイトの特徴
透きとおった青色が魅力的なタンザナイトは、光の種類によって色合いが複雑に変化する「多色性」という性質を持っています。
- 太陽光……青っぽい色
- 蛍光灯やろうそくの灯り……紫っぽい色
ほとんどのタンザナイトは多色性の性質を持っており、カラット数の高い大粒のタンザナイトであればあるほど色の変化が分かりやすいです。
一方で、最高級のタンザナイトは、どの種類の光の下でも濃く美しい青色に輝きます。
また、タンザナイトの硬度(硬さ)は6〜7と、宝石の中では比較的硬い種類に分類されます。
しかし、タンザナイトは特定方向への衝撃に弱い「へき開性」という性質を持っています。そのため、衝撃が加わることによって割れや剥がれが起きやすく、頑丈さでは同じ硬度の宝石に劣ることもあります。
タンザナイトの希少性
タンザナイトは、世界でもタンザニアのメレラニ丘陵でしか採掘されない希少価値の高い宝石として有名です。
メレラニ丘陵から採掘できる量も非常に少量で、1トンの岩石から採れるタンザナイト原石は何と平均約4.4グラム。
その産出量も年々少しずつ減少しており、タンザナイトの鉱床はあと数年で枯渇するという専門家の意見もあります。
そのため、タンザナイトは今後さらに価格高騰するカラーストーンのひとつと考えられています。
タンザナイトの歴史と意味
タンザナイトは、タンザニアのメレラニ丘陵で発見されてからまだ60年ほどしか経っていない、歴史の浅い宝石です。
タンザナイトが発見された経緯には諸説あります。
一説によると、落雷で発生した小火によってゾイサイトという鉱物が変質し、それを地元集落のマサイ族が発見したと言われています。
発見された青い宝石は、著名な宝石学者であるブリッジズ氏の手でアメリカへ渡り、高級ブランド「ティファニー」のジュエリーとして世界中で大人気になりました。
「タンザナイト」という名前は、発見場所であるタンザニアに由来しています。
当初は鉱物としての名前であるブルーゾイサイトと名付けられる予定でした。
しかし、発音の響きが“自殺”という意味の単語suicideと似ていたため、タンザナイトと名付けられました。
タンザナイトの石言葉
タンザナイトの石言葉は、「神秘」「冷静」「気高さ」などがあります。
タンザナイトのお手入れ
タンザナイトは、硬さのあるカラーストーンですが、お手入れは慎重に行うのがおすすめです。
着用後は、メガネ拭きなど柔らかいクロスで表面を拭いて皮脂汚れを取りましょう。
汚れがひどい時には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて優しく洗うと綺麗になります。
割れや剥がれの原因になるため、ゴシゴシ洗いは避けてください。
また、超音波洗浄機を使ったお手入れは控えましょう。
タンザナイトは、硬度6〜7と、ある程度の硬さがあるカラーストーンです。
しかし、一定方向に割れやすい「へき開性」という性質を持っているため、超音波洗浄機の振動で割れてしまう可能性があります。
ジルコン
12月の誕生石のジルコンは、和名を「風信子石 (ひやしんすせき)」とも呼ぶ、彩り豊かなカラーストーンです。
宝石名に花の名前(ヒヤシンス)が付けられた珍しい宝石でもあります。
また、2021年の誕生石改定によって12月の誕生石に加わった、誕生石としての歴史は浅いカラーストーンです。
ジルコンの特徴
ジルコンの特徴は何といっても、ヒヤシンスの花のように色とりどりのカラーバリエーション。
ジルコンには、ホワイト、レッド、ブルーなど、カラーバリエーションが無数に存在します。
温度変化で石色が変化する特徴があり、800℃に熱すると青色に、さらに1,000℃まで加熱するとダイヤモンドのようなクリアカラーに変化します。
また、ジルコンは「ダイヤモンド光沢(金剛光沢)」という性質を持つ数少ない宝石のひとつです。
ダイヤモンド光沢(金剛光沢)とは、光の屈折率が高い宝石の表面に見られるダイヤモンドのような強い照りで、宝石をより輝かせて見せます。
さらにジルコンは、宝石の中の輝きが虹色に分散する「ディスパージョン」という性質も持っています。
ジルコンのディスパージョンはダイヤモンドのものに非常に近く、ダイヤモンドの代用品として使われることもあります。
ジルコンとキュービックジルコニアの違い
ジルコンは、その名称からキュービックジルコニアと混同されやすいカラーストーンです。
しかし、この2つは似ているようでまったくの別物。
キュービックジルコニアがダイヤモンドを模した合成石であるのに対し、ジルコンは鉱山から採掘できる天然のカラーストーンです。
価格面においても、ジルコンのほうが高価で取引されています。
ジルコンの歴史・意味
ジルコンは地球最古の宝石として知られています。
鉱物としてのジルコンが地球に生まれたのは、何と44億年前。
地球が誕生して1億6,000万年後に、現在のオーストラリアにあたる場所で生まれたと考えられています。その頃の地球は、まだ生命のいない海と陸だけの星でした。
古代文明の時代より宝石として扱われたジルコンは、聖書にも登場しています。
「出エジプト記」では、十戒で有名なモーゼの兄アロンが着た大祭司の装束にジルコンが使われていた、と書かれています。
また、「ジルコン」という名前の意味は、アラビア語の“Zarkun(赤色)”や、古代ペルシア語の“Zar(金色)”、“Gun(色)”などの単語が由来となっていると考えられています。
ジルコンの石言葉
ジルコンの石言葉には、「安らぎ」「生命力」などがあります。
ジルコンのお手入れ
ジルコンは硬度7.5と硬いカラーストーンのため、幅広い方法でお手入れができます。
日常のお手入れは柔らかいクロスで表面を拭くだけで大丈夫です。
汚れが溜まってきた時には、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けながら柔らかい歯ブラシで優しく洗うと良いでしょう。
ジュエリー用の超音波洗浄機を使って隅々まで汚れを落とすスペシャルケアもおすすめです。
ただし、熱湯を使ったお手入れは劣化のおそれがあるため控えましょう。
12月生まれの星座石は?
12月生まれの方の星座はいて座(11月23日〜12月21日生まれ)もしくはやぎ座(12月22日〜1月19日生まれ)のどちらかです。
いて座・やぎ座のどちらにも星座石があり、生年月日にちなんだカラーストーンとして親しまれています。
星座石とは、12星座を守護するカラーストーンのことです。
ヨーロッパなどでは誕生石よりも星座石の人気が高い地域が多く、ジュエリーやお守りとして身につける文化があります。
いて座の星座石
12月に誕生日を迎えるいて座の星座石には、以下の3種類のカラーストーンがあります。
- スギライト
- トルマリン
- アメジスト
やぎ座の星座石
12月に誕生日を迎えるやぎ座の星座石は、以下の4種類のカラーストーンです。
- オニキス
- オブシディアン
- エメラルド
- アクアマリン
12月誕生石は美しい青色が魅力の宝石
ここまで、12月の誕生石であるターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンについて紹介しました。
12月の誕生石は、美しい青色が魅力的なカラーストーンです。
12月の誕生石を婚約指輪にあしらうことで、自分の個性を生かした婚約指輪を作ることができます。
12月誕生石の婚約指輪は
WAKO BRIDAL COLOR JEWELRY オンラインショップにおまかせ
https://www.wako-colorjewelry.jp/
WAKOのブライダルブランド「WAKO BRIDAL」では、定番のダイヤモンドだけでなく12月の誕生石など、カラーストーンにも力を入れており、幅広い種類のカラーストーンジュエリーをご用意しています。
12月の誕生石などカラーストーンの婚約指輪・結婚指輪を専門に扱う通販サイトの「WAKO BRIDAL color jewelry」では、その一部をご覧いただくことができます。
広島の老舗ジュエリーブランド「WAKO」では、カラーストーンやダイヤモンドをあしらった婚約指輪・結婚指輪を多数ご用意しています。12月の誕生石を使ったブライダルリングの一部アイテムは「WAKO BRIDAL color jewelry」のオンラインショップでもチェックできます。
12月の誕生石を使った婚約指輪・結婚指輪が気になる方は、是非一度、WAKOへお越し下さい。
12月誕生石の婚約指輪はどこで買える?
12月の誕生石を使った婚約指輪は、婚約指輪・結婚指輪を取り扱うジュエリーショップで購入することができます。
しかし、ジュエリーショップの中には、ダイヤモンドのみを専門で扱うブランドや、一部のカラーストーンのみを取り扱っているブランドもあり、すべてのジュエリーショップで12月誕生石の婚約指輪を購入できるわけではありません。
「12月の誕生石を使った婚約指輪を作りたいな」という場合は、来店予約の前に、12月の誕生石の取り扱いがあるかどうか店舗に一度確認していただくことをおすすめします。
ここでは、12月の誕生石の婚約指輪を取り扱う人気ジュエリーショップ「WAKO」について紹介いたします。多くのカップルにWAKOが選ばれている理由として、以下4つの魅力が挙げられます。
-
創業から約70年、広島を代表するジュエリーブランド
「WAKO」は1953年に創業して以来、ジュエリーのプロフェッショナルブランドとして沢山の方々に信頼していただける企業へと成長を続けてまいりました。
これまでにWAKOのジュエリーを手に取って下さったお客様は約50万人にもおよび、今では親子三世代にわたってご贔屓いただいております。これからも多くのお客様へ最高の満足を提供していき、100年続く歴史あるブランドを目指していきます。
-
価値あるジュエリーを、手の届く適切な価格で
WAKOでは「品質と価格」のバランスを大切にしており、高価なジュエリーだけにこだわらず、WAKOの品質基準を満たした高品質なジュエリーを厳選し、適正な価格で提供することをポリシーにしております。
-
デザイナー・宝石技能士・鑑定士、プロフェッショナル常駐
高品質を造り出す「国家資格宝石技能士」、理想をカタチにする「ジュエリーデザイナー」、品質や価値を見極める「GIA鑑定士」のプロフェッショナル達が常駐して、リフォーム・修理・オーダーメイドなどのサービスを承ります。
-
充実のアフターサービスで購入後も安心
ジュエリーショップWAKOでは、大切なジュエリーを末永く楽しんでいただくため、婚約指輪・結婚指輪をはじめとするジュエリーをお買い上げいただいたすべてのお客様を対象に、充実した保証内容のアフターサービスをご用意しております。