三大宝石とは?ルビー、サファイア、エメラルドについて詳しく解説
2024.06.30 19,673 View

三大宝石(ルビー、サファイア、エメラルド)は、ダイヤモンドに引けを取らない人気を持つカラーストーンです。しかし、三大宝石の名前だけ知っていても詳しいことは分からない、という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、三大宝石についてご紹介します。ルビー、サファイア、エメラルドについて知りたい方は、是非、本記事をチェックして下さい。

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三大宝石とは 三大宝石とは、世界中に数あるカラーストーンの中でも最も有名で最も人気のある、以下の3種類の宝石です。 ・ルビー ・サファイア...
目次
三大宝石とは
三大宝石とは、世界中に数あるカラーストーンの中でも最も有名で最も人気のある、以下の3種類の宝石です。
- ・ルビー
- ・サファイア
- ・エメラルド
「ルビー=赤色」、「サファイア=青色」といったように、宝石やジュエリーに詳しくない方でも一度は名前を聞いたことがある有名なカラーストーンばかりではないでしょうか。
本記事では、三大宝石(ルビー、サファイア、エメラルド)について詳しく解説します。
ルビー
三大宝石のひとつである「ルビー」は、別名を“宝石の女王”とも呼ばれる、炎のようにあざやかな赤色が特徴的なカラーストーンです。
ルビーには、自然環境下で生まれる天然ルビーと、人工的に造りだした合成ルビーの2種類が存在しています。ジュエリーとして使用されているのは、近年はほぼすべて天然ルビーです。
ルビーの特徴と魅力
三大宝石のルビーは、“宝石の女王”と呼ばれるにふさわしい特徴と魅力を兼ねそなえたカラーストーンです。特徴的な深紅のカラーや宝石としての魅力などを紐解いていきましょう。
ルビーの色
あざやかな赤色が魅力的なルビーですが、ルビーの中にも色合いや模様によって名前が異なるルビーが存在します。
中でも最も有名なのが「ピジョンブラッド(ハトの血)」と呼ばれるルビー。
ピジョンブラッドルビーは、その名前の通り血のように濃い赤色が特徴の美しいルビーです。ミャンマーで採掘される天然のピジョンブラッドルビーは採掘量も非常に少なく、非常に価値の高い宝石として知られています。
また、ルビー表面に星型の模様が浮き出て見える「スタールビー」も人気が高いです。
一部のルビーの中には、つるんとした山型に磨いた際、表面に星のような線が浮き出て見える宝石があります。この星模様はルビーの内包物が生み出す偶然の産物で、とても珍しい宝石として知られています。
ルビーの硬度
鉱物としてのルビーの硬さは、“世界一硬い宝石”として知られるダイヤモンド(硬度10)に次ぐ硬度9の硬さです。丈夫で傷がつきにくいことから、ルビーは指輪やネックレスなど様々なジュエリーに使用されています。
ルビーの価値
ルビーの宝石としての希少価値は、実はダイヤモンドよりも上。
ルビーはミャンマーなど限られた地域の鉱山でしか採掘されない上、あざやかな赤色をした石以外はルビーと認められません。そのため、ダイヤモンドよりも産出量が少なく、宝石の品質によっては非常に高い価格で取引されています。
ルビーの歴史・由来
ルビーは、古来より人びとの生活や信仰に根づいてきた宝石です。紀元前の頃に書かれた文献には、古代ギリシャ人や古代ローマ人がルビーを身につけていたという記録が残っており、ルビーの持つ歴史の深さを知ることができます。
近年では、結婚して40年目の記念日にルビーのジュエリーをプレゼントする「ルビー婚式」という文化もあります。
また、「ルビー」という名前は、古代インドなどで用いられていたサンスクリット語“Ratnaraj(血液)”や、ラテン語“Rubeus(赤色)”といった単語が由来となっていると考えられています。
ルビーとイギリス王室の知られざる関係
実は、イギリス王室も、ルビーの美しさに魅了されたロイヤルファミリーのひとつなのです。
イギリスの王・女王が戴冠式で被るインぺリアル・ステート・クラウンの真正面には、1367年よりイギリス王室が所有する140カラットもの真っ赤なカラーストーン“黒太子のルビー”があしらわれています。
ルビーは7月の誕生石
ルビーは7月の誕生石です。ルビー以外の7月の誕生石として、2021年に新たに誕生石として加わったスフェーンがあります。
ルビーの石言葉
ルビーの石言葉は「情熱」「純愛」「勇気」「威厳」などがあります。
石言葉の通り、真っ赤なルビーは大切な人へプレゼントする愛情の象徴として世界中で愛されています。
ルビーのお手入れ
ルビーは硬さのある丈夫なカラーストーンのため、お手入れに慎重になりすぎる必要はありません。
日常のお手入れには、マイクロファイバーなどのやわらかいクロスを使って優しく拭いてあげましょう。汚れが気になる場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて歯ブラシなどでやさしく撫でるように洗うと、汚れが落ちやすいです。
また、ジュエリー用の超音波洗浄機を使って隅々まで汚れを落とすスペシャルケアもおすすめです。
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サファイア
三大宝石のひとつである「サファイア」は、“天の宝石”などとも呼ばれる、空のように澄んだ色合いが美しいカラーストーンです。
サファイアには、自然環境下で生まれる天然サファイアと、人工的に製造した人工サファイアの2種類があります。人工サファイアはサファイアガラスとも呼ばれ、主に工業用に使われています。
サファイアの特徴と魅力
三大宝石のサファイアは、“天の宝石”という別名にふさわしい特徴的なカラーバリエーションと美しさが魅力のカラーストーンです。
サファイアの色
サファイアといえば青色や空色をしたブルーサファイアが一般的です。しかし、実はサファイアには幅広いカラーバリエーションが存在します。
ブルー以外のサファイアは総称でファンシーサファイアと呼ばれます。ファンシーサファイアには、主に以下のようなカラーバリエーションがあります。
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イエローサファイア
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ピンクサファイア
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ホワイトサファイア
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グリーンサファイア
これらのファンシーサファイアの中でも特に貴重で高価な宝石として知られているのが、「パパラチアサファイア」というサファイアです。パパラチアサファイアはピンクとオレンジが混ざったカラーが特徴で、世界でも特に希少性の高い三大希少石のひとつに挙げられています。
サファイアの硬度
鉱物としてのサファイアの硬さは硬度9です。
これは、“世界一硬い宝石”のダイヤモンド(硬度10)に次いで2番目に硬い硬度で、ルビーと同等の硬さとなります。傷や割れが起きにくいため、ハートカットなど複雑な加工を施すことも可能です。
サファイアの価値
サファイアの宝石としての価値は、サファイアのカラーによって異なります。
比較的産出量の多いイエローサファイアなどはお手頃な価格で取引されることもある一方で、上質なブルーサファイアや三大希少石のパパラチアサファイアは高値で取引されることが多いです。
サファイアの歴史・由来
サファイアは、神話や伝説にも登場する深い歴史を持った宝石です。
古代ギリシャ神話でサファイアを最初に身につけたのは、天界から盗んだ火を人類に与えたプロメテウスだとされています。
また、「サファイア」という名前は、ラテン語の“Sapphirus(青色)”が由来となっていると考えられています。
サファイアは9月の誕生石
サファイアは9月の誕生石です。9月の誕生石は、サファイアのほか2021年に誕生石に新しく加わったクンツァイトがあります。
サファイアの石言葉
ルビーの石言葉は「慈愛」「誠実」「徳望」などがあります。
夜空のような輝きを持ったサファイアは、石言葉の通り大切な人へ贈るプレゼントとして世界中で親しまれています。
サファイアのお手入れ
サファイアはルビー同様に硬いカラーストーンのため、様々なお手入れ方法でケアすることができます。
日常のお手入れは、メガネ拭きなどやわらかい布で優しく乾拭きをしましょう。汚れが気になる場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けて歯ブラシなどでやさしく洗うと、汚れが落ちやすいです。
また、スペシャルケアとして、ジュエリー用の超音波洗浄機を使ったお手入れもおすすめです。
エメラルド
三大宝石のひとつである「エメラルド」は、“翠玉”や“緑玉”といった和名で知られる、新緑のように瑞々しい緑色が魅力的なカラーストーンです。
エメラルドは、ベリルと呼ばれる鉱物の一種です。
マグマなどの地熱に長期間さらされることによって、石の性質が変化してエメラルドになります。また、人工的に造りだした合成エメラルドも存在します。
エメラルドの特徴と魅力
三大宝石のひとつであるエメラルドは、緑色のカラーストーンの中でも群を抜いてあざやかな緑色が特徴的な、魅力のある宝石です。
エメラルドの色
エメラルドは、エメラルドグリーンという色名にもなっている通り、深く濃い緑色が特徴です。エメラルドの緑色はしばしば炎にも例えられ、「緑の火 エメラルド」(1954年公開)という映画のタイトルにもなっています。
また、エメラルドの中には、カットのデザインによってスター効果やキャッツアイ効果が現れる宝石が存在します。
- ・スター効果
- 宝石の表面に星のような線が浮き出て見える現象
- ・キャッツアイ効果
- 宝石の表面に猫の目のように太い1本の線が浮き出て見える現象
どちらの現象も宝石内部の内包物が生み出す偶然の産物で、エメラルドではとても珍しいと言われています。
エメラルドの硬度
鉱物としてのエメラルドの硬さは硬度7.5〜8です。
ダイヤモンドやルビー、サファイアには及びませんが、比較的硬く頑丈です。しかし、エメラルドは宝石の内部に小さなヒビや内包物があるものも多いため、衝撃が加わると割れてしまうこともあります。
エメラルドの価値
エメラルドは、ダイヤモンドに次いで価値の高いカラーストーンのひとつと言われています。特に、カラット数の大きなものや内包物がほとんどないものはとても希少価値が高く、かなり高い価格で取引されています。
エメラルドの歴史・由来
エメラルドは古代から愛されている宝石です。すでに紀元前4,000年頃にはエメラルドが市場で売買されていたという記録も残っており、宝石としての歴史の長さを感じることができます。
エメラルドを愛用した歴史上の人物として特に有名なのが、古代エジプトの女王クレオパトラです。クレオパトラはエメラルドをジュエリーとして身につけたり、パウダー状に砕いて化粧に使用したりしていたと言われています。
また、「エメラルド」という名前は、古代ギリシャ語の“Smaragdus(緑の宝石)”が由来と考えられています。
エメラルドは5月の誕生石
エメラルドは5月の誕生石です。エメラルド以外の5月の誕生石としては、ヒスイが挙げられます。
エメラルドの石言葉
エメラルドの石言葉には「幸福」「癒し」「愛」「希望」などがあります。
豊かな新緑をイメージさせるエメラルドは、石言葉の通り、愛する人への贈り物として世界中で親しまれています。
エメラルドのお手入れ
エメラルドは、硬度7.5〜8と比較的硬い宝石ですが、衝撃に弱く割れやすい性質を持っているため、お手入れには細心の注意を払いましょう。
日常のお手入れとしては、メガネ拭きなどやわらかい布で表面を優しく拭くだけで十分です。汚れが気になる場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に入れて、優しく汚れを落としてあげましょう。
ジュエリー用の超音波洗浄機は、割れや退色の原因になってしまうため使用は控えましょう。
三大宝石はダイヤモンドに劣らない人気の宝石
ここまで、三大宝石(ルビー、サファイア、エメラルド)の特徴や魅力について紹介しました。三大宝石はダイヤモンドに劣らない人気と価値を持つカラーストーンです。近年では、三大宝石をメインにした婚約指輪や結婚指輪を選ぶカップルも増えています。
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